領域概要

設立趣旨

環境への負荷が少なく、安全かつ安心な交通手段及びシステム(以下「グリーンモビリティ」という。)に関するグリーンイノベーションは、我が国にとって喫緊の課題です。
このイノベーションの実現には、産学官連携及び国際連携のもと、革新的技術を創出するための研究開発を促進し、当該分野を先導する研究者等の人材育成を進 め、グリーンモビリティに関する世界的研究拠点を形成する必要があります。上記課題に対し、迅速かつ強力に対応していくため、学内共同教育研究施設とし て、「名古屋大学グリーンモビリティ連携研究センター」(以下「センター」という。)を設立しました。

東海地域は、世界有数の輸送機産業集積地です。この輸送機産業の未来を支えるグリーンモビリティに関する学術領域は、材料工学、機械工学、電気工 学、情報工学、交通工学、社会科学等の従来の枠組みを超えた融合研究領域と言えます。この融合研究の実践には、名古屋大学内の部局および専攻を超えた組織を構築し、産学連携、学学連携、国際連携を先導することが不可欠です。
この融合研究を通し、グリーンモビリティ分野における世界トップの国際競争力確保への貢献および国際的に活躍できる研究者・技術者の育成が、本地域の基幹大学である名古屋大学の役割と言えるでしょう。

現在までに、名古屋大学においては、工学研究科およびエコトピア科学研究所が中心となり、平成21年度経済産業省先端イノベーション拠点創出事業(「グリーンビークル材料研究開発拠点」)を獲得しています。
さらに、設置申請部局(工学研究科、エコトピア科学研究所、環境学研究科、情 報科学研究科、経済学研究科)において、グリーンモビリティ関連研究およびその人材育成を進めてきた実績もあります。また、趣旨に掲げたイノベーションを 実現するため、オール名大体制での研究および人材育成に係わる取り組みが産業界、地方自治体、国内外の大学・研究機関からも強く求められています。以上より、本センターを学内共同教育研究施設として設置し、上記研究の推進および上記人材の育成を行うことを目的としております。

なお、平成28年4月1日より、「名古屋大学グリーンモビリティ連携研究センター」は、「名古屋大学未来社会創造機構 モビリティ領域」となりました。