【終了】日本応用心理学会 2022年度公開シンポジウム『いわゆる「あおり運転」について考える!』
- 日時
- 2022年11月19日(土)13:00~16:00(12:30から受付開始)
- 場所
- 名古屋大学 東山キャンパス 野依記念学術交流館 2階 カンファレンスホール(名古屋市千種区不老町)
重大な事件が発生し、「あおり運転」が大きく注目された。2020年6月30日に改正道路交通法が施行され、「急な割り込み」「不要な急ブレーキ」「車間距離の不保持」などの10項目をあおり運転と定義し、罰則が適用されることとなった。しかしながら、1年後に行われた民間の意識調査において、他人の運転に変化を感じないという回答が7割超という結果も出ており、あおり行為がいまだに行われていることも現状であるといえる。自動車内という閉じられた空間にいるドライバによる行動であり、研究対象としにくかったなどの背景もあり、心理学的に重要なトピックスであるにも関わらず、研究としてあまり活発に議論されてこなかった。メディアにおける話題性の高いトピックという位置付けではなく、心理学的に多方面からあおり運転に関わる事象にアプローチし、今後の研究のための足掛かりとする。
主催 | 日本応用心理学会 |
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共催 | 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 名古屋大学 卓越大学院プログラム ライフスタイル革命のための超学際移動イノベーション人材養成学位プログラム |
後援 | 日本交通心理学会 愛知県警察 |
参加費 | 無料 |
定員 | 100名 |
プログラム
日本応用心理学会のイベントページは、こちら
司会:小嶋 理江(名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 特任助教)
話題提供
あおり運転に関する研究の概観
中井 宏(大阪大学 大学院人間科学研究科 准教授)
あおり運転研究に関する国内外の研究レビュー。
運転中のイライラからあおり運転まで - 攻撃的運転スペクトラムとしての理解 -
岡村 和子(科学警察研究所 交通科学部 交通科学第二研究室 研究室長)
いわゆる「あおり運転」(妨害運転)は、攻撃的運転傾向をスペクトラムとして捉えた場合の、極端かつ結果が重大な事例と解釈できる。あおり運転で検挙された加害者の事件資料から、いくつか事例を紹介するとともに、様々な交通違反で行政処分を受けたドライバーに行った調査結果についても触れる。
自己制御の認知神経科学 - あおり運転への示唆 -
大隅 尚広(千葉大学 大学院人文科学研究院 准教授)
感情(怒り)と身体的反応(生理的反応)をセットで捉え、行動してしまう原因に関する神経心理学の面から考察。
なぜ人は被害者を責めるのか - あおり運転の場合 -
村山 綾(近畿大学 国際学部 准教授)
煽られる方にも問題があるという論調も世間にはあることを踏まえ、公正世界仮説(被害者に落ち度を求める心理を説明する仮説)を用いて社会心理学の面から考察。
指定討論
谷口 俊治(椙山女学園大学 文化情報学部 教授)
会場アクセス
名古屋大学ウェブサイトの 交通アクセス ・ キャンパスマップをご覧ください。
申込方法
お申し込みは、こちら → 定員に達したため、受付は終了しました。