イベント

【終了】自動運転倫理ガイドライン研究会 第1回 公開シンポジウム「自動運転 × 倫理 」

日時
2022年6月17日(金) 13:00~16:00
場所
会場参加:羽田イノベーションシティ ZONE K201(PiO PARK内)
オンライン参加(Zoom ウェビナー)

樋笠尭士 客員准教授(多摩大学 経営情報学部 専任講師)が代表を務める、「自動運転倫理ガイドライン研究会」の公開シンポジウムが開催されます。シンポジウムには、岩月泰頼 客員准教授(松田綜合法律事務所 弁護士)と、樋笠知恵 招へい教員(信州大学 医学部 助教)のGREMOメンバーも登壇します。

プログラム等の詳細・参加申込は、こちら
https://ec-pv3rd.eventcreate.net/event/5046

主催 自動運転倫理ガイドライン研究会
公益財団法人サントリー文化財団
公益財団法人上廣倫理財団
後援 多摩大学 総合研究所
明治大学 自動運転社会総合研究所
名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
公益社団法人自動車技術会
大田区 産業経済部(PiO PARK)
株式会社ウーブンプラネット・ホールディングス
定員 会場:54名(緊急事態宣言・まん延防止等重点措置下の場合/平時は76名)
オンライン:1,000名
参加費 無料

自動運転において事故が発生した場合に、法的責任を負うのは、運転手、ディーラー、メーカー、あるいはAIをプログラミングしたプログラマー等が想定されますが、各々がどのような条件でいかなる責任を負うかは不明です。よって、自動運転の責任に関する倫理ガイドラインが必要です。現在国内に存するのは、技術的視点に特化した安全保安基準等のガイドラインのみであり、自動運転による事故が発生した場合に、プログラマー、メーカー、ディーラー、乗客それぞれについて刑事・民事責任をどのように認定するかが定まっていません。さらには、運転者の生命、又は歩行者等の生命を、別の歩行者の生命を侵害することによってのみ回避可能な状況(=ジレンマ状況)等の倫理問題について、事前にプログラミングをする際の方向性の基準も存しないことも問題です。ジレンマ状況の場合に、誰が責任を負うのか、又は、責任を負わないとすればその法的構成はどのようなものか、が不明確です。この問題が産業界におけるAI開発を委縮させ、プログラマーの活動を制限してしまっていると考えられます。

「合理的に予見される防止可能な事故が生じないこと」とは何なのか、人命保護の対象は何か、自動運転の導入が許される社会受容性とは何か、を含めた自動運転の在り方を文理融合研究を用いて模索するのが自動運転倫理ガイドライン研究会です。研究会には、2017年のドイツ倫理規則や2020年のEU倫理提言等の学際性に鑑みて、刑事法学、民事法学、哲学、生命倫理学、法哲学、元検事(弁護士)、機械工学、交通工学、電気工学(メーカー)、電子工学(メーカー)、の10名の研究者が参画しています。10名は共同して研究会を重ね、自動運転を巡る上記のような問題点に関する倫理指針の起草および官公庁への提言を取りまとめてきました。

本シンポジウムでは、自動運転の倫理ガイドラインの提言および趣旨を10名の学際的なメンバーに報告いただき、行政側からコメントを頂戴し、参加者とのディスカッションを行います。


プログラム

開会の辞 (13:00~13:15)  

代表挨拶:樋笠 尭士(多摩大学 経営情報学部 専任講師・名古屋大学 未来社会創造機構 客員准教授)
来賓挨拶:山田 良司(大田区 産業経済部長)


第1部 自動運転倫理ガイドラインの概要 (13:15~14:20)

樋笠 尭士 (多摩大学 経営情報学部 専任講師・名古屋大学 未来社会創造機構 客員准教授)
河合 英直 (交通安全環境研究所 自動車安全研究部長・自動運転基準化研究所 所長)
谷口 綾子 (筑波大学 大学院システム情報系 社会工学域 教授)
樋笠 知恵 (信州大学 医学部 助教・名古屋大学 未来社会創造機構 招へい教員)
松尾 陽  (名古屋大学 大学院法学研究科 総合法政専攻 現代法システム論 教授)
中山 幸二 (明治大学 専門職大学院 法務研究科 教授)
岩月 泰頼 (松田綜合法律事務所 弁護士・名古屋大学 未来社会創造機構 客員准教授)
樋笠 勝士 (岡山県立大学 デザイン学部 特任教授)
田中 伸一郎(株式会社ウーブン・コア シニアテクニカルアドバイザー)
波多野 邦道(株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 AD/ADAS研究開発室 エグゼクティブチーフエンジニア)


第2部 パネルディスカッション (14:30~15:10)

第1部の登壇者10名に加え、行政の担当官が登壇します。
多田 善隆 (国土交通省 自動車局 自動運転戦略室 室長)
福永 茂和 (経済産業省 製造産業局 自動車課 ITS・自動走行推進室 室長)


第3部 質疑応答 (15:10~15:45)

第1部の登壇者10名が、フロア・ウェビナー参加者からの質問に答えます。


閉会の辞 (15:45~16:00)

講評:  吉田 尚正(第94代警視総監、トヨタ自動車アドバイザー)
来賓挨拶:本澤 養樹(自動車技術会 エシカル・エンジニア開発委員会 委員長)



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