イベント

【終了】次世代モビリティ社会を考える夕べ 第6夜「移動の価値とモビリティの未来 (5)」

日時
2020年12月17日(木)18:00~20:00
場所
オンライン開催(Zoom ウェビナー)

CASEに代表される次世代モビリティ技術の発展・普及、スマートでレジリエントな都市デザイン、そしてそこで生活する人間。これらが織りなす「次世代モビリティ社会」はどうあるべきか?企業、行政、大学などの研究機関は、今後何をしなければならないか、毎回ひとつのテーマを取り上げて、モビリティ社会研究所のメンバーが、オンライン参加者とともに考えていきます。

主 催 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
後 援 一般社団法人 人間機械協奏技術コンソーシアム ヒューマンセントリックモビリティ委員会
参加費 無料

内容

社会的価値研究部門の久木田水生准教授が代表者を務める「未来社会創造プロジェクト:移動の価値とモビリティの未来」のセミナーシリーズ。今回は、認知神経生物学の入來篤史先生と、実験心理学者の鈴木光太郎先生をお招きします。

18:00-18:05 趣旨説明

ファシリテーター
久木田 水生 社会的価値研究部門 准教授(情報学研究科 社会情報学専攻)


18:05-18:50 「移住するサル:『三元ニッチ構築』の来し方 行く末」

入來 篤史 先生(理化学研究所 生命機能科学研究センター・チームリーダー)

 生物は、種の棲息地の環境に「適応」して進化してきたので、地球環境が変化すれば元の環境条件の地域的な拡大や縮小に対応して、棲息地が「伸縮」することがある。しかし、元と異なる環境の地に「移住」することはない。別の環境に適応して変化すれば、もはや別の種に進化してしまう。しかし人類は、原棲息地のアフリカ熱帯地方を出て、異なる環境の地へと「移住」を繰り返し、今や地球上のほぼ全域を制覇し『人新世』を形作るに至った。人間に特異的な「知性」がこの特異な「移住」を可能にした、と考えられて来た。しかし、知性の諸要素の萌芽は他の多くの動物種にも見出され、周く用意されているかにみえる。なのに、人間にだけそれが発現したということは、人間型の「知性」は他の種の棲息には適応的でないので、その発現が抑えられてきたと考えられる。では、何故人間にだけそれが備わったのか?本講では、知性が移住を可能にした、という一方向的な因果関係ではなく、移住する棲息様式(異環境への適応)と知性の発現が相補的に適応共進化したという視点から、そのメカニズムとしての『三元ニッチ構築』仮説の、人類の大移住に果たした役割およびそれを未来に向かって外挿する可能性について考察する。


18:50-19:35 「進化心理学から見たヒトの移動能力」

鈴木 光太郎 先生(新潟大学・名誉教授)

 600万年前、ヒトの祖先は樹上で生活を営み、その移動範囲は限られていた。その後、直立二足歩行をするようになって移動範囲も広がり、最終的にはアフリカを出て、地球上のあらゆる地域にその版図を拡大した。それを可能にしたのは、その身体能力、環境への適応能力、問題解決能力、空間認知能力、好奇心、予測力、協同力、移動をサポートする道具や動物、……である。本セミナーでは、ヒトの移動能力を「心」の進化の点から考えてみたい。


19:35-20:00 質疑応答とディスカッション

ご参加にあたって


*視聴の方法については、お申込みいただいたメールアドレスにご案内します。
*カメラ・音声ともに「オフ」の状態で視聴していただきますので、お気軽にご参加ください。質問はチャットで受け付けます。
*スマートフォン・タブレット端末で視聴の場合は、事前にZoomアプリのインストールをお願いします。
 パソコンの場合、Webブラウザ(Google Chrome、Firefox、Chromium Edge推奨)からも視聴できますが、一部の機能が制限される場合があります。
*本ウェビナーをライブ視聴できるのは、事前に参加申し込みされた方のみとなります。他の方への視聴URLの転送はお控えください。
*本ウェビナーの録画・録音・撮影については、固くお断りいたします。

申込方法

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お問い合わせ先

国立大学法人 東海国立大学機構
名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
E-mail:gremo_info[あっと]mirai.nagoya-u.ac.jp  [あっと]を@に変更してお問い合わせください。
電話:052-747-6390(平日 9:00-17:00)


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  • 名古屋大学 未来社会創造機構 オープンイノベーション推進室
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