イベント

【終了】次世代モビリティ社会を考える夕べ 第4夜「移動の価値とモビリティの未来 (3)」

日時
2020年10月20日(火)18:00~20:00
場所
オンライン開催(Zoom ウェビナー)

CASEに代表される次世代モビリティ技術の発展・普及、スマートでレジリエントな都市デザイン、そしてそこで生活する人間。これらが織りなす「次世代モビリティ社会」はどうあるべきか?企業、行政、大学などの研究機関は、今後何をしなければならないか、毎回ひとつのテーマを取り上げて、モビリティ社会研究所のメンバーが、オンライン参加者とともに考えていきます。

主 催 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
後 援 一般社団法人 人間機械協奏技術コンソーシアム ヒューマンセントリックモビリティ委員会
参加費 無料

内容

社会的価値研究部門の久木田水生准教授が代表者を務める「未来社会創造プロジェクト:移動の価値とモビリティの未来」のセミナーシリーズ。今回は、社会心理学者の唐沢かおり先生と、人工生命や科学技術と社会の問題について研究をされている佐倉統先生をお招きします。

18:00-18:05 趣旨説明

ファシリテーター
久木田 水生 社会的価値研究部門 准教授(情報学研究科 社会情報学専攻)


18:05-18:50 「自動運転に対する受容的態度とは」

唐沢 かおり 先生(東京大学大学院人文社会系研究科・教授)

 自動運転の社会実装に向けて、様々な研究開発や社会実験のプロジェクトが、急ピッチで進められているなか、技術面のみならず、自動運転と人、社会との関係を論ずる重要性への認識が高まっている。その際の論点の一つが、自動運転の社会受容をめぐる問題である。自動運転という技術が社会の中でうまく機能し、期待される役割を果たすためには、人々がその存在を受容し、有益なものとして利用すること、すなわち、自動運転に対して「受容的な態度」を保持していることが重要だという認識がその背後にはあると考えられる。
 では受容的な態度とはどのようなものなのだろうか。態度を、ポジティブ・ネガティブ両方の価値を持つ諸要因が混在した多次元的なものとしてとらえる社会心理学の立場からは、例えば「良いとおもう」「賛成である」というような単純な反応ではなく、諸要因のネットワーク的な関係から理解したうえで、受容という問題にアプローチする必要が示唆される。本トークでは、話題提供者らが行った、リスク・ベネフィット認知に焦点を当てた調査研究を紹介しながら、自動運転に対する態度構造の複雑さが「社会受容」を考える際にもたらす論点について議論を深めたい。


18:50-19:35 「科学技術は誰のもの?-歴史を振り返って考える-」

佐倉 統 先生(東京大学大学院情報学環・教授)

 新しい技術の実用化が近づくと、「その技術によって社会はどう変わるか?」に注目が集まるが、ここでいう「社会」とは何なのか? そもそも科学研究や技術開発は誰にとってのものなのか? 歴史を振り返って、その来し方行く末を考えるのがこの発表の目的である。科学技術の研究者・開発者が真っ先に想定していた利用者・受益者は、ざっくりまとめると、専制君主(17世紀)→専門家と公益(18〜19世紀)→国民国家(20世紀)→民間企業(20世紀後半)と変わってきた。このような経緯を踏まえると、これからは「生活者のための科学」と「価値のための科学」が重要になってくると考える。その見通しと、その際に留意すべき点などを検討したい。


19:35-20:00 質疑応答・ディスカッション

ご参加にあたって


*視聴の方法については、お申込みいただいたメールアドレスにご案内します。
*カメラ・音声ともに「オフ」の状態で視聴していただきますので、お気軽にご参加ください。質問はチャットで受け付けます。
*パソコンの場合、Webブラウザ(Google Chrome、Firefox、Chromium Edge推奨)からも視聴できます。
*本ウェビナーをライブ視聴できるのは、事前に参加申し込みされた方のみとなります。他の方への視聴URLの転送はお控えください。
*本ウェビナーの録画・録音・撮影については、固くお断りいたします。

申込方法

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お問い合わせ先

国立大学法人 東海国立大学機構
名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
E-mail:gremo_info[あっと]mirai.nagoya-u.ac.jp  [あっと]を@に変更してお問い合わせください。
電話:052-747-6390(平日 9:00-17:00)


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  • 名古屋大学 未来社会創造機構 オープンイノベーション推進室
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