イベント

【終了】次世代モビリティ社会を考える夕べ 第2夜「移動の価値とモビリティの未来」

日時
2020年8月5日(水)19:00~21:00
場所
オンライン開催(Zoom YouTube Live配信)

CASEに代表される次世代モビリティ技術の発展・普及、スマートでレジリエントな都市デザイン、そしてそこで生活する人間。これらが織りなす「次世代モビリティ社会」はどうあるべきか?企業、行政、大学などの研究機関は、今後何をしなければならないか、毎回ひとつのテーマを取り上げて、モビリティ社会研究所のメンバーが、オンライン参加者とともに考えていきます。

主 催 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
後 援 一般社団法人 人間機械協奏技術コンソーシアム ヒューマンセントリックモビリティ委員会
参加費 無料

内容

名古屋大学未来社会創造機構では、あるべき未来社会の実現に向けた新たな研究開発課題「未来社会創造プロジェクト」の学内公募があり、モビリティ社会研究所においては、久木田水生准教授が代表者となり、以下の研究課題を実施しています。

「移動の価値とモビリティの未来」
 移動というものが人間にとってどのような価値をもち、それが将来においてどのように変わっていくのかを多角的な視点から考え、そして将来のモビリティーのあるべき姿を構想する。

様々な分野の専門家をお招きして移動に関連する研究や取組をご紹介する、本研究プロジェクトのセミナーシリーズ第2回を「次世代モビリティ社会を考える夕べ」の一環として開催します。宇宙物理学者の磯部洋明先生には人類が宇宙へ行く意義について、ロボット工学者の岡田美智男先生には人間とソーシャルなインタラクションをするエージェントとしての自動運転車についてお話をいただき、皆さまとのディスカッションを通じて、考えを深めたいと思います。

19:00-19:05 趣旨説明

ファシリテーター
久木田 水生 社会的価値研究部門 准教授(情報学研究科 社会情報学専攻)


19:05-19:50 「宇宙にエクソダス」

磯部 洋明 先生(京都市立芸術大学・准教授/専門:天文学・宇宙物理学)

人間は様々な理由で移動するが、中でもとりわけ重要な理由の一つは「逃げる」ことだろう。だが、移動手段と通信手段の発達により人間にとって地球はどんどん狭くなり、画一化し、逃げ場が無くなってきている。現在起きているパンデミックが長期的に人間の活動にどのような影響を与えるかは早計に判断はできないが、少なくとも現時点では人々の移動を制限し、追跡・管理する方向への圧力が働いている。これは何とも息苦しい。

一方、気候変動、超巨大火山噴火、小惑星衝突など、中長期的に起きうる地表環境の激変は、数百万から数億といった数の人間の大規模な移動を我々に強いるかもしれない。これが目を背けたくなるような悲惨を生むであろうことは容易に想像できるだけでなく、シリアを始めとする難民・国内避難民にとっては今現実に起きている苦難である。重苦しい。

この息苦しく重苦しい地球から逃げることはできるだろうか?アポロ計画で人間が月に到達して以降、先進国の国家プロジェクトとしての有人宇宙探査は当初期待されていたようなペースでは進まなかったが、21世紀になり民間団体や新興国といった新しいプレイヤーが火星への移住計画を発表している。技術面やコスト面のハードルは依然として高いが、かつてはSFのネタでしかなかった地球外への移住は、わずかながらも現実的な可能性として議論されるようになってきた。それに伴い、人類の宇宙進出を倫理学、社会学、文化人類学など人文・社会科学の観点から分析する研究が近年盛んになってきている。本講演ではこれらの研究を紹介しつつ、宇宙の視点から人間の移動について考えてみたい。


19:50-20:35 「クルマとドライバーとの幸せな関わり方を探るー〈弱いロボット〉たちとのインタラクションを手掛かりとして」

岡田 美智男 先生(豊橋技術科学大学・教授/専門:社会的ロボティクス)

自動運転システムは、多様なセンサーからの情報に基づいてアクチュエータを自律的に制御しており、まさにロボットそのものといえるだろう。しかし、そうした得体の知れないロボットまかせにでの移動は、ドライバーを幸せにするものなのだろうか。わたしたちの研究グループでは、自動運転システムを 〈もうひとりの運転主体〉と捉えるような、〈ソーシャルなロボットとしての自動運転システム〉の可能性についての議論を進めてきた。本講演では、クルマや自動運転システムとわたしたちとの幸せな関わり方について、〈弱いロボット〉たちとのインタラクション様式を手掛かりに考えてみたい。


20:35-21:00 ディスカッション・質疑応答

ご参加にあたって


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*視聴にあたり、アプリのダウンロードやユーザー登録は不要です。
 YouTubeで視聴していただきますので、お気軽にご参加ください。質問はYouTubeのコメント欄で受け付けます。
*本ウェビナーの録画・録音・撮影については、固くお断りいたします。

申込方法

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お問い合わせ先

国立大学法人 東海国立大学機構
名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
E-mail:gremo_info[あっと]mirai.nagoya-u.ac.jp  [あっと]を@に変更してお問い合わせください。
電話:052-747-6390(平日 9:00-17:00)


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  • 名古屋大学 未来社会創造機構 オープンイノベーション推進室
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